( どれみ幼稚園 / 自然と遊ぼう )

森のガイド・ハンミョウ君

 
  春から夏にかけて、長柄森戸川沿いの大山林道をハイキングしていると「こんにちは、今日は、ボクが森の奥までご案内しましょう」と言わんばかりに何処からともなく飛来し道案内をしてくれる昆虫がいます。その名はハンミョウ。赤、青、緑、黄色とペンダントにもなりそうなとても美しい昆虫です。
 
   
    今日も道案内をしてくれるかな?とても楽しみです。来ました、来ました、ハンミョウ君。 林道の中央5メートル先、いつものポーズのつま先立ちで「さあ、森の奥はこちらですよ。ボクについて来て!」私が進むとハンミョウ君、軽やかに離陸、4枚の羽をじょうずに操り6本の足を少したたんで大きな目であたりをキョロキョロ次の着地点を探して飛んでいます。まるで高性能ヘリコプターのようです。いい場所見つかったかな、軽やかに着地「ハイ、こちらですよ、ここは少し濡れていますから足元に注意してください。ここは、山からの水が滴り落ちているところです。この水、飲めますよ」とこんな具合に森のガイド。

   
   今日もありがとう。記念に写真を一枚撮らせてもらいます。ハンミョウは地面を走りまわったりして獲物を探し大きなアゴで捕まえるのも上手、幼虫は垂直、又は横穴を掘って生活しています。普段は平で硬い頭をこの巣穴の蓋にしていますが近くを虫が通りかかると一瞬にして体を乗り出し、捕まえて巣穴の中へ引きずり込み食べてしまいます。こんな幼虫もこの川沿いの林道で見ることが出来ます。多い場所では出たり入ったりモグラたたきのようでとてもユーモラスです。皆さんもこんな昆虫に逢いに行きませんか?

     
 
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