( どれみ幼稚園 / 自然と遊ぼう )

ヨットの話


 
  やさしい南風が吹く夏の日、江ノ島までのデイクルージングを楽しむため、シーボニアヨットハーバーから出港し、荒崎沖〜亀城灯台沖〜江ノ島を目指していた私達が、ちょうど葉山沖付近にさしかかった時のことです。前方やや左側になにやら黒い物体が浮き沈みしながらこちらに向かって来ているのを発見しました。

  「なんだあれは!」「双眼鏡、双眼鏡」揺れる船上から動くものを見ることは何とも困難で、長時間続くと船酔いをしそうになりますが何とか見ることが出来ました。「イルカだ、イルカだ、イルカの群れだ!」「20頭〜30頭はいるぞ!」なぜかその群れはこちらに近づいてきます。

  「イルカに近づいてみよう」ついにイルカのそばに来ました。セーリング中だったためにエンジンの音はせず、安心していたのか何頭かがあおむけになったりクルリと回転したり、いかにも泳ぎを楽しんでいるかのようでした。これだけまとまってイルカを見ることが出来るのは、珍しいことだと思いますが、その日、イルカと遭遇して、少し一緒に走って、なんとも嬉しい気分になった葉山沖でした。

 
   
   
       
 
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